新刊短編集「女のいない男たち」買ってきました

昨日、用事で帯広に出かけたついでに、大型書店に寄ってきました。

村上春樹の新刊「女のいない男たち」あるかなと思ってね。

もしかして、前作の「多崎つくる」と同様に売り切れ状態かなと思ってましたが、平台に三列の山となって積まれていました。

買ってきて、すぐに「まえがき」と「女のいない男たち」、「シェエラザード」を読了。

(自身も書いてるけど、「まえがき」なんて村上春樹の本では、初めての出来事)

「まえがき」には、興味をそそる話題がいくつか書かれていました。

ほぼ2ヶ月に1作の割合で短篇を書き続けたという話。

「木野」については、推敲作業が手間取って、仕上げるのに時間がかかったという話。

僕自身、「文藝春秋」で毎月読んできて、「木野」が一番の傑作だと思っていたので、なるほどと頷けました。

他に、「ドライブ・マイ・カー」で地名を変更したという話や、(ちなみに「中頓別町」から、「上十二滝町」に変更されていました・・・ところで、「十二滝町」といったら、「羊をめぐる冒険」だよね)

他に「イエスタディ」で、創作の「歌詞」を大幅に削除したという話も載っていました。さすがの村上春樹も、「ビートルズ企業」には勝てなかったようですね。

ちなみに、短篇「女のいない男たち」は、今ひとつの仕上がり。抽象的で、好きな作品ではありませんでした。

思った以上に楽しめたのが「シェエラザード」。この話は、一気に引き込まれました。レベルの高い、濃密な話です。これもかなり面白かったな。

おおざっぱな感想は、こんなところです。