先日、新海監督の「言の葉の庭」を、ようやく見ました。
舞台は、東京の新宿御苑。雨の日に東屋で出会った、高校1年生の男と、27歳の女性のラブストーリーです。
見て思ったことは、映像の美しさ。水たまりに雨粒が落ちる様子や、雨水の溜まった道を少年が歩く場面、緑の木々が風に揺れる様子など、とにかく緻密で情感に溢れた描写に、圧倒されてしまいました。
いろいろと噂には聞いていた作品ですが、素晴らしい逸品です。
女性の描き方も凝っています。毎回、違った服装、靴を履いて現れるんですが、このマンガのために、プロのコーディネーターのアドバイスも受けているそうです。
この女性の素性は、エンディング近くで解き明かされるんですが、その物語展開も見事。
最後まで、物語の世界に見せられてしまいました。
エンディングで、主人公の少年が、感情を爆発させる場面は、やや唐突な印象を受けました。
あんなに、急に爆発するんでしょうかねえ?
そこが、ちょっとひっかかってしまいました。
まあ、これくらいのひっかかりは問題にならないくらいの傑作です。
この夏、新海監督の「君の名は」という新作が上演されます。
新海監督ならではの美しい画面を、映画館で見てみたいもんです。
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