いやあ、今年もとうとうクリスマスを迎えちゃいましたね。
とは言っても、残念ながら誰からもクリスマスプレゼントはありません。
もう、そういう歳じゃないんですね(笑)
とりあえず、今年一年、何事もなく年末を迎えられたってことだけでありがたいと思わなくちゃ。
さて、最近本棚から村上春樹のエッセイ集「村上朝日堂」とか「村上朝日堂の逆襲」とか
そんなのを取り出して、パラパラとめくっています。
いやあ、30代の村上春樹って、大胆で勝手なことを言いたい放題に書いてたんだなあって、
半ばあきれつつ、半ば感動しつつ読んでいます。
例えば「政治の季節」ってタイトルの中で、選挙の棄権のことを大胆に語っている。
「よく棄権が多いのは民主主義の衰退だという人がいるけれど、僕に言わせればそういうケースを提供することができなかった社会のシステムそのものの中に民主主義の衰退の原因がある。たてまえ論で棄権者のみに責任を押しつけるのは筋違いというものだろう。マイナス3とマイナス3のどちらかを選ぶために投票所まで行けって言われたって、行かないよ、そんなの」てな具合である。
別に僕は、彼の論を否定しようだとか、罵倒しようだとか、そんな意図で引用してるわけじゃありません。
僕の若い頃は、もっと過激なことを考えたり、友達と話したりしてたから、
こんな主張なんて、まだまだ穏健で妥当な方だと思う。
でも、若い時には書けるけど、こういうことって50代も過ぎると言ったり書いたりできないよねえ。
今の村上春樹だったら、絶対書かないよ、こんなこと……なんて思いながら楽しんで読んでます。
まあ、話はそれだけなんですけど(笑)
てなことを書いているうちに、刻一刻と年の瀬は迫ってくる。
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