「Prisoners」をBDで観る

 金曜日の夜は、勝手に自室でビデオ鑑賞の日と決めてるんだけど、(毎週金曜の夜は、妻も娘も出かけているので、音量も目一杯大きくできるんですよね・・・笑)、一昨日は、ヒュー・ジャックマンが主演している「Prisoners」という映画を借りてきました。

 彼は、娘を誘拐される父親役を演じているんだけど、決定的な証拠がない容疑者を勝手に連れてきて、さんざんに暴力を振るって、自白させようとする。このあたりの鬼気迫る演技が、もうスゴいとしか言いようがありません。狂気に駆られた父親役を、なりきって演じています。Xマンのヒューとは、まったくの別人ですねえ。さすが役者です。

 それから、ジェイク・ギレンホール演じる刑事も、なんとなく凶暴な雰囲気を漂わせていて、目が離せません。クールで鋭敏なんだけど、一匹狼の刑事といった男です。

 別の容疑者も現れるものの、自殺してしまったりと、誘拐事件は迷路の奥へ奥へと入り込んでいきます。その暗く重苦しい雰囲気といったら例えようもないくらい。久々に、こんな肌に粘り着いてくるようなダークな映画を観ました。

 監督は、カナダ人の新人だそうです。この映画、日本では公開されているのかなあ?二年間ほどかけて、じっくり作った映画だという話です。

 この映画の中心となるテーマは幼児誘拐なんだけど、そういえばあのクリント・イーストウッド監督もアンジェリーナ・ジョリーを主演にして、「チェンジリング」っていう映画を作っていたっけ。あれも、幼児誘拐が主題だったよなあ。

 アメリカ国内における幼児誘拐って、こうやって繰り返し映画になるくらい、根深いものがあるのかもしれませんねえ。そんな気がしました。